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毎回授業は前回の振り返りで始まるんですが、前回番組とCMの関係を少ししたのでその話の延長でこんな話をしてくれました。
日本はCMのための番組と言われる程番組とスポンサーは密接に関わっていて番組中に流れるCMはその番組を見ている視聴者をターゲットにしたCMばかりを流します。
しかしカナダでは番組と全く関係の無いCMを流す事を義務付けられているらしいとのこと。
調べてみますと『カナダ民間放送連盟(CAB)倫理基準』の第15条に『サブリミナル広告』の禁止という項目で以下のような文章がありました。
第 15 条 サブリミナル技法の禁止
放送事業者はサブリミナル効果の技法や装置を用いたすべての広告および番組の放送を回避するため、あらゆる適切な手段を尽くさなければならない。サブリミナル技法とは、瞬間的な画像や音声やその他の手段によって、そのような技法の使用やメッセージ自体に気づかせずに、メッセージを伝達する、または伝達しようとする技法や装置を意味する。
(出典:カナダ民間放送連盟倫理基準第15条)
おそらくこの事を先生は言っていたんでしょう。
しかしこの事を調べるのに少し時間が掛かりました。
始めはカナダのCMがどうのこうの(主にグロいだったかな?)が出てきて、「あれ?真逆な結果が出てくるぞ?」と思っていたのですがそんな中『...カナダのメディアリテラシーが注目...』という文章を見つけたので改めてリテラシーで検索をかけてみるとカナダのメディアリテラシーに関する書籍まで出てくるほどの結果が出てきました。
先生も話していましたがやっぱりアメリカと広い面で隣接しているのが原因のようですね。
その話の後本題の報道のあり方に入りました。
題材として下の写真を提示しました。
この写真を見てあなたはどういう光景だと思いますか?と。
自分は銃を持っているから兵士かなと思いましたが、服装や装備が兵士に見えなかったのでその他の状況で銃を持つとしたら狩りかなと思いました。
あと格好は斜面で足を滑らせている瞬間かと。
写真は1936年スペインでロバート・キャパというカメラマンによって撮られた物です。
1936年のスペインは政府軍と反政府軍との間で内戦が起こっていた時期でその時に撮られた写真なんです。
なのでやはり写真の男は兵士で撃たれる瞬間でした。
『崩れ落ちる兵士』という題の写真です。
そして次に見せられたのが下の写真。
またこの写真はどう見えますかという質問で、みんな大体「飢えた子供をはげたかが狙っている」という回答でした。
このはケビン・カーターの『ハゲワシと少女』写真です。
カーターはこの写真でピューリッツァー賞を受賞しましたが、写真を見た人たちに「なぜ少女を助けなかったのか」という批判を受け、最終的には自殺して生涯の幕を閉じてしまいました。
この写真を撮っているときに彼は少女を助けるべきか、それとも写真を撮っていて正解だったかという議論をしました。
どうやらこの議論は一般的にあるらしく子供の命を救うのが人間的に正しいとか、その場の現場を正しく伝えるための報道として正しいジャーナリスト行為だなどと意見が分かれるところらしいです。
調べてみますとどうやらカーター自信はその写真を撮影した後ハゲワシを追い払ったらしいです。
また写真はフレーム内しか情報を残せないのでもしその周りに千人もの同様の子供が倒れていた場合どうするかの議論もなされました。
先生は実際にアフリカ方面に行った事が何度かあるらしく、行った当初ハゲワシに驚いたらしいんですがどうやら現地では日本のカラスと同じぐらいハゲワシは当然の存在らしいんです。
また阪神淡路大震災の時に報道していた記者・カメラマンに対して住民が「撮ってる暇があるなら手伝え!」という言葉を浴びせていたという映像なども見まして、こういう内容を通して報道するものの在り方を勉強しました。
参考文献
・カナダ民間放送連盟(CAB)倫理基準・・・引用した第15条を含めた全18条+補足がある。
・日本とカナダのメディアリテラシーの現状・・・カナダのメディアリテラシーが書かれている。
・テレビゲームへの正しい理解を ~ゲーム研究者インタビュー~・・・カナダのメディアリテラシーという言葉をここで発見した。
・Wikipediaロバート・キャパ・・・ロバート・キャパについて。
・Wikipediaケビン・カーター・・・ケビン・カーターについて。
・第27回 「ハゲワシと少女」のカメラマン自殺・・・ケビン・カーターの一連の事件についての議論。
なんてちょっと真面目にやっちゃいましたが2、3時間かかったよ。この記事書くのに・・・(汗
1970/01/01 未選択 Trackback() Comment(0)
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